相手を思いやる話し方とは? ~その3〈気づきのプログラム〉

カテゴリー 受講プログラム
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<気づきのプログラム>相手を思いやるってどういうこと?
前章までのところでは、日常的には何の問題もなく、日本語の勉強も意欲的にこなすお二人ですが、時としてそのストレートすぎる表現で相手を、特に日本人をチクリとやってしまうことについてお話してきました。
ではそんなお二人の物腰が柔らかくなっていった理由は何だったのか詳しくお話しましょう。

海プロで学ぶプログラムには日本語のほかに「異文化理解」というプログラムがあります。その中に「日本を知る」「日本人の働き方」についてなど、日本人の考え方を学ぶ機会があります。
「和をもって貴しとなす」ということばがあるように、太古の昔から日本人は「調和」ということを重んじてきました。島国の小さな日本ではそれをすることで生き延びる知恵を得たのです。そうして、連綿と受け継がれてきた考え方はビジネスの場でも生かされてきました。ここでいう「和」の精神とは、いさかいを起こすことなく仲良くやりなさいという意味にとどまらず、「和して同ぜず」、つまり協調はするがお互いに言いたいことは言い、理解し合うという意味もあわせもっています。しかし協調しつつ言いたいことを言うには、単にテクニック的な言い回しだけでなく心のあり方そのものを変えないとうまく運びません。まずは相手を認め受け入れる「寛容さ」が必要となります。

授業の中では決して「こういう言い方をしなさい」と強制はしていません。ただどういった言い方をすると相手にどんな印象を与えるか、時に誤解が生じたり、上司の態度が変わることもあるということをお伝えしてきました。さらには、日本人の傾向として「相手ありき」で話をするということ、つまり「相手を思いやり不快な思いをさせない」ように話すということもお伝えしました。当初はまわりにたくさんの棘を出しながらお話していたお二人ですが、こちら側が「相手を否定せず、まず受けとめる」ということを繰り返すうち、のれんに腕押しでご自身のパンチが効かないことを感じていったようです。そうなるとそこまで強く言わなくても伝わるのだと気づき、だんだんとお二人の物腰もやわらいでいきました。
今ではそれぞれの職場で摩擦を起こすことなく、周りと協調し働いているとのことです。

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